2025.10.10甲州・東海ブロック家族会 精神保健福祉促進研修会in岐阜に参加しました
2025.10.10甲州・東海ブロック家族会 精神保健福祉促進研修会in岐阜に参加。
明生会から5名参加しました。会場の岐阜市文化センターは500名ですが、それ以上の参加者で盛大に研修会が開催されました。
10:00開会
10:30~基調講演:テーマ「精神疾患の対話的支援~オープンダイアローグを中心に」
講師:斎藤 環 医師 筑波大学名誉教授 つくばダイアローグハウス院長
オープンダイアローグ(開かれた対話)はフィンランドの西ラップランド地方で1980年代から実践されている「統合失調症のケア技法・システム・思想」で治療チームが危機にある当事者の自宅に赴き、危機が解消するまで当事者の考えを聴き、家族を巻き込んでチームでその危機的状況を乗り越えていく手法で、入院治療と薬物療法は可能な限り行わないというものです。
実践に当たっての心得として①対話の目的は「変えること」「治すこと」「(何かを)決定すること」ではない。対話を続け、広げ、深めることをめざす。②議論、説得、尋問、アドバイスは対話のさまたげにしかならないことを理解する。③当事者の主観、すなわち彼(彼女)が住んでいる世界をみんなで共有するイメージを大切にする。「正しさ」や「客観的事実」は一旦忘れる。などです。今までの対処療法にはない新たな視点に気づかされたとても有意義な講演でした。
13:00~シンポジウム「支援の実態と家族が望む支援」
コーディネーター:柳 尚夫 氏(岐阜県精神保健福祉センター所長)
インポジスト :中谷 真樹 氏(山梨県・住吉病院名誉院長)
黒川 修 氏(愛知県・あいかれん会長)
谷 友紀子 氏(兵庫県・生活支援センターほおずき所長)
篠木 雅幸 氏(兵庫県・生活支援センターほおずき)
柳 尚夫 氏 の「支援の実態と家族の望む支援ー精神障害者の自立した生活と家族のあり方ー」と題してお話がありました。
それは①精神障害者対策の状況の変化②家族にとって役立つ制度の確認③「親ある内」への対応を兵庫県の事例で紹介④家族が頑張らなくてもいい(地域共生)社会を作るために、家族(会)ができることの提案⑤岐阜県で少しずつ進めている戦略の報告の5点でした。
今後、精神科医療体制は、多くの精神科病院が病床削減か閉院の方向に向かう。その中で、仮に閉院しても騒がず、情報を調べて良い医療機関を選ぶ。その際は、入院でなく外来(訪問診療・訪問看護)に力を入れている医療機関を探すことが大切だとの話がありました。「いろいろなサービスは増えているのになぜ家族負担は減らないのか?」ということで、家族が楽になるはずのサービスなのに使われない、市や事業者も積極的に進めていないサービスとして、「地域移行・地域定着支援、計画相談支援」をもっと利用してみませんかとのことでした。
なかなか難しい面はありますが、もっと積極的に親ある間に当事者が自立生活を始められるようにしていきたいですね。